ご依頼前の状況

Ｚさんは長い結婚生活の中で夫が非協力的であること，時に暴力や暴言でおさえつけてくる状況に不満を募らせていた。
話し合いをしようとするも，夫は大変プライドが高く全く話に取り合ってもらえない状況。
夫が定年退職をするタイミングで離婚をしようと決意し，ご自身でのお話し合いが難しかったため当事務所へ依頼する。

ご依頼後の状況

Ｚさんの希望は，早期の離婚と自宅不動産をもらうことであった。
担当弁護士は，Ｚさんからの事前に聞いた夫の性格から，夫のプライドを傷つけては何の交渉もできないと判断し，慎重に対応することにした。
電話や手紙で丁寧にこちらの希望を伝えるとともに，夫のプライドも傷つけないように対応したところ，夫は離婚にも，Ｚさんに不動産を譲渡することにも承諾した。
概ね合意がまとまった後も，不動産譲渡について細かいやりとりが必要であったが，最後まで弁護士は慎重かつ丁寧に対応をした。
最終的には，公正証書を作成し，当事務所から紹介した司法書士の先生に登記手続を代理してもらい，離婚も不動産の譲渡も滞りなく終了した。

弁護士が相手方の特性を事前に把握し，それに適した交渉方法で離婚することができた例である。