離婚問題は多くの法律事務所が扱っております。
だからといって、「弁護士なら誰に相談しても同じだろう。」というのは、間違った考えです。
どの弁護士も”一定の法的知識を持っている”という点では同じと言えますが、どの職業でもいろいろなタイプの人がいるように、弁護士も十人十色です。
依頼をしてから、後悔しないためにも、失敗しない弁護士選びのチェックポイントを知っておきましょう。
よくある弁護士選びの失敗例
まず初めに、「弁護士に依頼する際の失敗例」についてまとめてみたいと思います。
1.法律相談 |
・弁護士が偉そうで高圧的だった。 ・弁護士の説明が難しくて、よくわからなかった。 ・自分が不貞をしたことを説教された。 ・具体的な解決策を提示してくれなかった。 ・相談者の話をよく聞いてくれなかった。 ・結局今後何をすればいいか全くわからなかった。 ・子ども連れの相談を嫌がられた。 ・費用の説明をはっきりとしてくれなかった。 ・予約時に名前を確認されなかった(弁護士は利益の対立する相手方からの相談や依頼を受けていないか確認する必要があるため,相談前に必ず名前を伺います。)。 ・相談室がオープンな場所にありプライバシーが守られていなかった(お話がしにくくなるようであれば別の事務所を検討された方がよいかもしれません。) ・平日の昼間しか相談に対応していない。 ・依頼時に契約書の作成をしない(弁護士には委任契約書の作成義務があります。)。 ・メリットだけを話し,デメリットやリスクに関する話が全くない。 |
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2.離婚の専門知識 |
・離婚事件をあまり扱っていない弁護士だった。 ・最新の裁判例を知らない弁護士だった。 ・どのような場合に離婚できるのかを具体的に回答できない弁護士だった。 ・有責配偶者は離婚できない,母親であれば親権をとれる,面会交流は月1回など,不正確かつ一般論でしか回答をしない弁護士だった。 ・DV事件は扱わない弁護士だった。 ・家庭裁判所調査官による調査の経験がない弁護士だった。 ・面会交流の調整の経験がない弁護士だった。 ・FPIC等の面会交流を支援する機関を知らない弁護士だった。 ・協議離婚の公正証書の作成経験がない弁護士だった。 ・協議離婚の交渉はやらず,事案に関わらず常に調停を申し立てるタイプの弁護士だった。 ・算定表の見方を知らなかったり,算定表の枠におさまらない家庭の婚姻費用や養育費についてどう計算されるのか知らない弁護士だった。 |
3.ご依頼後の対応 |
・ホームページに載っている弁護士が担当してくれない。 ・弁護士から具体的な解決策の提案がない。 ・着手金入金後も相手方に対する受任通知を理由なくすぐに送らない(依頼者と相談の上送付のタイミングを見計らっている場合を除く)。 ・メールや電話で打ち合わせができず,常に平日の昼間に弁護士の事務所に行って打ち合わせしないといけない。 ・依頼者の言いなりで弁護士の専門家としての意見を伝えてくれない。 ・相談から依頼後まで全て事務員が対応している。 ・調停時に弁護士が調停委員に何も意見できず,言いなりになっている。 ・協議や調停の段階で,最後まで争って裁判で判決になったときと協議や調停で解決したときの違いや見通しなどの説明がない。 ・弁護士から何か月も報告がない。 |
4.アクセス、電話対応時間 |
・事務所が駅から遠いところにある。 ・裁判所の近くにしか事務所がない。 ・都内の法律事務所に依頼したが、遠方なため、結局弁護士と十分な打ち合わせ時間がとれない。 ・電話の対応時間が平日の昼間だけ。 |
弁護士選びでこういった失敗をしないために、ご依頼前に必ず以下のチェックポイントを確認しましょう。
1.離婚問題の専門知識 |
・離婚問題を重点的に扱っているか。 ・離婚に関する最新の法的知識を研究しているか。 ・相談時に聞き漏らしがないように対策をとっているか。 ・ご依頼者様の将来を考えた金銭請求(財産分与・慰謝料・養育費など)をしてくれるか。 ・弁護士が専門用語をわかりやすく説明してくれるか。(離婚分野を深く理解していないと、わかりやすい説明はできません。) ・離婚調停や訴訟だけでなく,離婚交渉や公正証書の作成,面会交流の調整などの経験がある事務所か。 ・家庭裁判所調査官による調査の経験が豊富な事務所か。 |
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2.ご依頼後のサービスレベル |
・ホームページに載っている弁護士が担当してくれるか。 ・事務スタッフが丁寧で親切か。 ・弁護士がご依頼者様の言うままに動くのではなく,専門家として主張や証拠の取捨選択をした提案をしてくれるか。 ・弁護士がご依頼者様のお気持ちに配慮し、個別の事情を聞いてくれるか。 ・合意が成立した後のことを考えて、公正証書の作成まで行ってくれるか。 |
3.弁護士費用 |
・依頼前に弁護士費用を明確に説明してくれるか。 ・依頼後に、説明を受けていない追加の費用が発生しないか。 ・弁護士費用にどんなサービスが含まれているか説明してくれるか。 |
4.相談しやすい立地・受付対応 |
・事務所が行きやすい場所にあるか。(ご依頼後は直接の打ち合わせのために法律事務所を訪れることになります。) ・電話は、平日の夜間や土日などに対応しているか。 ・受付時の対応や弁護士の対応が丁寧か。 |
以上のようなポイントをしっかりチェックして、弁護士選びで失敗しないようにしましょう。
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