鈴木 菜々子
期日が決まっていない協議離婚の場合は,特にです。
これまで担当した事件で心に残っている事件は?
弁護士になったばかりのときに担当した不貞をした夫に対する離婚交渉の件です。依頼者の方は、当初,夫への負の感情にとらわれているのが明らかでした。
しかし,交渉が進み,不安や愚痴を受け止めて行く中で,依頼者の方も途中で吹っ切れたようで,次第に前向きになって行くのが分かりました。
相手方の経済事情もあり,最終的には,依頼者の方も多少の妥協が必要になりました。
しかし,最後のご挨拶をした際,依頼者の方がとてもすっきりしたお顔をされていて、「先生のように人の役に立つ仕事をしたいと思います。」と言っていただけました。
依頼者の方のために全力を尽くすこと,事案解決への過程も大事であると教えてくれた案件でした。
離婚分野を取り組む際に大切にしていることは?
依頼者の方の気持ちを想像しその立場に立って物事を考えることです。依頼者の方が抱えている事情は様々です。
その人の気持ちを完全に理解するには,同じ経験をしないと難しいのかもしれません。
しかし,少しでも理解に近づけるように日々想像力を働かせるようにしています。
そうすると,その方にとってどうするのが一番いいのか,おのずと道筋が見えてきます。
また,一見共感し難い希望をお持ちの方についても,その方のこれまでの人生や気持ちに思いを馳せることで,違った見え方がしてくることもあります。
他の事務所の弁護士には負けないと思う部分は?
スピーディーに動くことです。どのような紛争でもそうだとは思いますが,依頼者の方にとっては,紛争が長引くというのは非常にストレスだと思います。
そのようなストレスを少しでも軽減するために,特に調停・裁判と異なり期日が決まっているわけではない協議の場合には,自分側がボールを持っている時間を短くするように心がけています。
また相手方の返答が遅い場合も,依頼者の方から確認される前に積極的に催促し,少しでも早く事案が動くようにしています。
あとは,依頼者の方の愚痴や悩みはとことん聞くようにしており,相談しやすさ,親しみやすさについては他の事務所の弁護士に負けないと思います。
プロフィール
名前 | 鈴木 菜々子(すずき ななこ) |
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経歴 |
・静岡県静岡市出身 ・首都大学東京都市教養学部法律学コース卒業 ・日本大学法科大学院卒業 ・千葉県弁護士会・千葉市主催 平成28年市民法律講座「財産分与と養育費」担当講師 ・千葉県女性サポートセンター相談担当 ・千葉市ハーモニー専門相談(女性相談)担当 ・千葉県弁護士会所属 |
弁護士を目指した動機 | 困っている人の味方になりたいと思ったから。 |
好きな言葉 |
・努力は裏切らない ・何事も成るようになるさ |
資格 |
・弁護士資格 ・夫婦カウンセラー(一般財団法人日本能力開発推進協会認定) |
趣味 |
・テニス ・映画鑑賞 ・食べ歩き |
好きな食べ物 | 牡蠣、生ハム、海老 |
所員から見た鈴木弁護士の性格 |
依頼者のためにすぐに行動するとてもスピード感のある仕事をする弁護士です。 常に明るい笑顔で人に接するので、悩んでいる依頼者の方の気持ちも明るくしています。 親近感を感じさせる庶民派弁護士で、弁護士への相談を躊躇っていたような依頼者の方もすぐに打ち解けて話しています。 |
将来の夢 |
・誰もが働きやすい社会を作ること ・すべての依頼者に満足のいく人生を送ってもらうこと |
これまで担当した事例
- 夫が離婚拒否、仮に離婚するとしても財産分与を2分の1にしない、年金分割もしないという強硬姿勢だったが、理屈でなく夫の感情に訴えかける方針で調停をうまく進行させ、離婚,財産分与2分の1、年金分割の合意を得たケース
- 不貞をした夫から、和解金として1000万円、子の養育費として毎月20万円、子が成人するまで夫所有の不動産に無償で居住するという条件で調停で離婚を成立させ、かつ不貞相手から慰謝料130万円を獲得したケース
- 夫及び夫の代理人が非常に強硬に早急な離婚を要求してきたが,妻の希望する離婚時期まで離婚せず,かつ争いのあった不動産の評価額や処分方法も妻の希望どおりで離婚を成立させたケース
- 妻から慰謝料として500万円を請求されていたが,交渉で120万円まで減額し,かつその支払を分割にして離婚を成立させたケース
- 妻が将来支給される退職金の財産分与分の即時払いや多額な慰謝料を請求され裁判官からも退職金を即時払いするよう求められたが、高裁の裁判例を複数提示し、退職金は将来払いとするとともに慰謝料の請求も退けたケース
- 退職金の支給まで10年以上ある事案で、退職金を財産分与の対象としかつ現在自己都合退職した金額でなく,将来定年退職をしたときの金額(額として一番高くなる)を基準額として訴訟で和解したケース
- 財産分与を一切拒否していた夫から、900万円の解決金を得て離婚を成立させたケース
- 不貞をした夫から,調停で慰謝料300万円、子の毎月の養育費,子の学費全額を得て離婚を成立させたケース
- 夫の不貞相手から交渉で慰謝料400万円を獲得してわずか2週間で解決したケース
- 夫の不貞相手から慰謝料200万円を一括で獲得し3か月で解決したケース
- 夫の不貞相手から慰謝料150万円を一括、その他今後の交際をしない約束や転居の約束を取り付けて解決したケース
- 妻の不貞相手から慰謝料180万円を一括で獲得しわずか1か月で解決したケース
- 不貞相手の夫から慰謝料600万円を請求されるとともに,執拗に自宅や勤務先への訪問や電話、メールをされていたが、一切の接触を止めさせるとともに慰謝料を120万円まで減額して和解したケース
- ご本人が夫の不貞相手に繰り返し慰謝料請求をするも拒否され続けていたが、弁護士が訴訟提起し和解で150万円の支払いを一括で獲得したケース
- 不貞をし家を出て行った夫に対し妻が婚姻費用分担調停を申し立てたが、夫がその直後に仕事を退職して年収額を争われた事例で、妻に有利な夫の前職の年収を元に婚姻費用の額が決められたケース
- 婚姻費用分担調停で婚姻費用の額を合意したにも関わらず、わずか1か月後に夫から婚姻費用減額調停を申し立てられたが、弁護士の反論が認められ裁判官が夫に取り下げを勧告し、取り下げられたケース