モラハラに苦しんでいる方へ
モラハラで苦しんでいる方は、周りに理解されづらくお辛い日々を送っておられると思います。
人格を否定されるような言葉を繰り返しかけられたり、常に怒られて相手に従っていたりしていると、徐々に自己肯定感も低くなり、自分に自信がもてなくなりますよね。モラハラを受けている方は、ご自身でその状況に気づいていないこともありますから、苦しいと思ったらまずは誰かにご相談されるのがよいと思います。
弊所でもモラハラ案件を多数扱ってきましたが、モラハラをする人というのは自分の非を認めず、自分のペースで物事を進めようとするため紛争が長期化する傾向があります。ご自身での対応は困難ですので、できるだけ弁護士へのご依頼をおすすめします。
特に、以下のケースにおいては、積極的に弁護士への依頼を検討された方がいいでしょう。
弁護士に依頼すべきケース
モラハラの程度がひどい。
たとえば、名前を呼んでもらえず、常に「おい」、「お前」、「クズ」などと呼ばれていたり、「お前なんて価値のない人間だ。」、「生きている意味がない。」、「無能」、「何もできない。」、「死ね。」、「稼いでないのにえらそうなことを言うな。」と言った言葉を繰り返しかけられたりしてはいませんか。
あとは、大声で怒鳴られる、物を投げられる、物を壊されるといったこともあります。
このようなご状況は、モラハラの程度が強いと言えますので、弁護士にご依頼された方がいいと思います。
一緒に生活していると、感覚が麻痺してくることもありますので、ご相談にだけでも早めに来られることをおすすめします。
これ以上苦しまなくていいように専門家にサポートを求めましょう。
相手と直接の話し合いが難しい。
モラハラをする人は、常に自分が正しい、相手は自分より下だという気持ちでいるため、直接の話し合いが非常に困難になります。
何を言っても相手にしてもらえず、馬鹿にされたり、暴言を言われたりして一向に話し合いが成立しないことが多いです。ご自身だけでは相手にされないので、ご両親やご兄弟姉妹などを交えた話し合いがされることもありますが、多くの場合、モラハラをする人は口が達者でご親族の前ではうまく立ち振る舞わられるケースがあります。特に、世代が違うと、モラハラを我慢することが美徳という価値観を持っていることがあるので、あなたの苦しみをもしかしたらご両親はわかってくれないかもしれません。
弁護士はあなたの味方ですので、是非ご相談にお越しください。
相手の収入や財産がわからない。
モラハラのあるケースでは、相手の所有欲、支配欲が強い傾向があり、相手が家計の収入や財産を管理していることがあります。
このような場合は、適正な条件での離婚が困難になりますので、弁護士へのご依頼をご検討ください。弁護士から言われれば、収入や財産を開示することもありますし、調停、裁判になれば、裁判所から開示するよう求められます。特に、社会的地位の高い相手の場合、裁判所の指示や命令に背くことに抵抗を感じ、調停や裁判では素直に情報を開示してくれることもよくあります。
婚姻費用や財産分与を最初から諦める必要はありません。
信頼できる弁護士にご依頼され、あなた自身の今後の生活のために、適正な条件で離婚しましょう。
弁護士に離婚問題を依頼するメリット
弁護士に離婚問題を依頼すると、
以下のような法的なメリットがあります。
- 妥当な条件や見通しを知ることができる。
- 協議離婚、調停離婚、裁判離婚の手続きを任せられる。
- 書面を作ってもらえる。
- 提出する証拠を選んでもらえる。
- いつでも法的な質問ができ、疑問を解消できる。
- 過去の類似ケースについての解決策を聞くことができる。
- 裁判所に対等に意見できる。
特に、相手からモラハラがある場合は、ご自身での対応は困難です。
また、法的なメリット以外にも、以下のようなメリットがあります。
- 代わりに相手と交渉してもらえる。精神的な負担が軽くなる。
- 感情的に乱されず、冷静に判断できる。
- 相手が無視したり、はぐらかしたりしにくくなる。
- (裁判の場合)裁判所に行かなくていいため、仕事に支障が出ない。
- (調停の場合)調停委員に言いにくいことも代わりに言ってもらえる。
- 交渉や調停のその場で、有利不利、妥当、妥当でないという判断が即決でできる。
- できるだけのことをやったと後悔が残りにくい。
- 力強い味方ができ、1人で戦わなくていい。
モラハラを受けている方は、相手から無視されたり、全く話し合いにならないことが多いので、弁護士に依頼するメリットは大きいと思います。
弁護士への依頼を決めた際は、弁護士の中でも、特に”離婚を多数扱っている弁護士”に依頼しましょう。
弁護士が取り扱う分野は多岐にわたります。
病院をイメージしていただくと分かりやすいですが、おなかが痛いときには内科、目の調子が悪いときは眼科、鼻水が止まらないときには耳鼻科を受診されると思います。
弁護士も同様に、それぞれに得意な分野があります。モラハラのある案件では、細かい点についての配慮が必要になります。相手の言い分や要望に安易に応じてしまうと、交渉の主導権を相手に握られてしまうため、交渉には注意が必要です。多数のモラハラ案件を扱っている事務所ほど、モラハラ相手との交渉経験が豊富で、相手の主張に流されずに交渉ができます。
最後に
相手からモラハラがある場合には、精神的な負担を軽くし、相手に情報を開示させ、適正な条件で離婚するために弁護士を依頼するメリットが大きいといえます。弁護士をつけることで、相手と対等、またはそれ以上の立場で離婚の話が可能になります。
できるだけ早く離婚問題の解決に注力している弁護士にご相談ください。