ご依頼前の状況

長年にわたり、夫は、家事に協力しない一方で、妻の家事に文句を述べる、子を叩く等の暴力的言動をしていた。
妻は、これ以上、一緒に住むのは困難と考え、離婚の話し合いをした。
しかし、夫は、「離婚はしない」「今後は生活費は払わない」と述べ、一切話し合いに応じない態度であった。

ご依頼後の状況

依頼を受けた後、弁護士は、依頼者である妻と別居のタイミングを話し合った。
また、弁護士は、妻の別居後、速やかに離婚調停及び婚姻費用分担請求調停を申し立てた。

調停では、妻の別居時から離婚するまでの間、双方の収入に応じた適切な婚姻費用の支払いをしてもらう合意をすることができた。

また、夫は、離婚調停中「退職金は財産分与の対象から外すように」と述べ、財産分与に関して低い金額の支払いを提示をしてきた。
調停が不成立になり、訴訟になる可能性もある状況になったが、担当弁護士は諦めずに夫と冷静な話し合いをすることを選んだ。

繰り返し期日を重ねて夫を説得し、最終的には、妻は、退職金を考慮した財産分与として１０００万円を得て、離婚することができた。