暴力を振い、離婚も財産分与も拒否する夫から執拗に連絡がきていたが、調停で財産を得て離婚ができた事例

ご依頼前の状況
妻は、夫から、物を投げる、子をたたく等の暴力を振われていた。
妻は、夫から逃れるために子を連れて別居をした。
妻は夫に離婚を求めたが、夫は離婚を拒否し、妻に対し、攻撃的な内容でLINEやメールを送り続けてきていた。
離婚、離婚条件について、とてもまともな話し合いはできなかった。
ご依頼後の状況
弁護士は、離婚調停を申立て、夫の暴力を指摘するとともに、離婚は当然認められる前提で、夫が有する様々な財産を開示するよう主張した。
夫の暴力や妻に対する執拗で攻撃的な連絡の内容の証拠を調停委員に開示し、離婚、離婚条件について妻の要望を伝えることができた。
夫は変わらず妻に対して攻撃的なことを言っていたが、法的に無意味であるため、調停も夫の主張で進行することはなかった。
裁判所からの説明もあり、最終的に夫は離婚に合意した。妻は、夫名義の車をもらうことを希望しており、その名義変更も可能となった。
担当弁護士の解決のキーポイント
攻撃的な連絡をしてくる夫とは、いたずらに直接連絡を続けても建設的な話し合いは難しい。このようなケースでは、協議に時間を割くより、急ぎ調停を申し立て、話し合いの場を裁判所に移すことが解決への近道である。そこで、調停を申立て、中立な第三者である調停委員を介してこちらの言い分を説得的に伝え、適切な財産開示を求めた。
交渉方法について、このような相手方との間では協議離婚にこだわらず、直接交渉に時間をかけなかったことが、妻の希望を実現するためのキーポイントであった。協議の方が解決まで柔軟で早いイメージがあるが、相手方によっては、調停、訴訟の方が早期解決することがある。協議から始めるか、協議を打ち切るタイミングなど、経験に基づいたアドバイスができるため、是非弁護士に相談をしてほしい。