ご依頼前の状況

夫は、LINEの通知メッセージから妻の不貞を知った。夫はもともと妻の生活態度に不満があり、妻の不貞は離婚決意の引き金となった。妻は、不貞相手に入れ込んでいる状況だったこともあり、夫は中学生の息子の親権の取得を希望した。また、妻には家計の使い込みもあり、夫は妻への財産分与はしたくないという希望を持っていた。夫は交渉を有利に進めるために、弁護士に相談するまでは、妻の不貞をあえて指摘しないで泳がせていた。

ご依頼後の状況

ご依頼後、弁護士が妻とコンタクトをとると、妻は離婚を了承した。夫は、妻と不貞相手に慰謝料を支払って欲しいという希望もあったものの、夫が相当額の預貯金額を持っていたことと見込まれる不貞慰謝料額からすると、財産分与を無しにする方が夫の経済的なメリットは大きかった。また、妻らの源氏鉄的な支払い能力は乏しいと思われた。弁護士はこれらの経済的メリットの大小を夫に詳しく説明した。夫の了承を得て、慰謝料と養育費を妻に請求しないことを交換条件に、親権は夫、妻からの財産分与放棄、妻が自宅から速やかに退去することを妻に離婚条件として提示した。妻はこれを了承したため、弁護士はこれらの内容を記載した離婚協議書を妻から取り付け、交渉開始から２週間ほどで解決に至った。夫にとって非常に有利なスピード離婚であった。