離婚を完全に拒否していた妻と、ご依頼後約2か月で離婚できた事例
ご依頼前の状況
依頼者である夫は、妻の横暴な態度に耐え兼ね、別居と離婚を決意した。夫は、夫婦の婚姻期間がそれほど長くなかったため、夫婦だけで離婚ができると考えていた。しかし、夫は何度か妻と直接話し合いを持ったものの、妻はこれまでの態度を改めるからやり直したいの一点張りで、離婚の話し合いが進まない状況であった。そのような状況で別居から3か月程経過したところで、夫はとびら法律事務所に離婚協議の依頼をした。
ご依頼後の状況
妻の離婚拒否の意思が強いこと、明確な離婚原因がなく、別居期間も比較的短いことから、担当弁護士は夫にある程度の金銭的解決が必要であることをアドバイスした。夫は精神的に疲弊しており、早期の離婚を希望していたため、ある程度の金銭の支払いはやむを得ないという考えであった。
当事者間では、離婚条件の提示にまで至っていなかったため、弁護士は、妻に送る最初の手紙の中で、財産分与と解決金の支払を提示した。妻は感情的な反発を示したが、弁護士を通じて夫の強い離婚意思を改めて伝えたところ、離婚自体は受け入れる様子を示した。
しかし、妻は感情的になっていたため、今度はかなり高額な解決金の上乗せを要求した。夫は当初の提示以上の条件には応じられないということであったため、弁護士は法的な観点から夫の提示条件が妥当なものであることを冷静に説明した。加えて、理不尽な要求には応じられないと毅然とした態度を示した。
最終的には妻も納得し、当初の提示条件のまま離婚することができた。
担当弁護士の解決のキーポイント
夫と妻、双方の利益状況を見極め妥当な条件提示を行ったこと、相手方が交渉に応じるメリットを合理的に説明しつつ、押せば夫と担当弁護士が折れるような弱気な態度を見せずに交渉できたこと、妻の感情的な対応に合わせずに終始冷静に対応したことが解決のキーポイントであった。