有責配偶者が離婚希望,相手方への慰謝料を大幅に減額し,約5ヶ月で離婚が成立した事例

名前
S.Iさん
ご依頼前の状況
慰謝料900万円を請求され,離婚できない状況
ご依頼後の状況
慰謝料を約400万円減額し,約5ヶ月で離婚成立
依頼前の状況
ご依頼者S.Iさんは不貞があり,有責配偶者であった。
妻は代理人をつけ,離婚をするなら慰謝料900万円を支払うよう求めていた。
相手の要求が高く,どうしたらいいかわからず,ご依頼となった。
ご依頼後の状況
相手が要求している900万円の内訳はS.Iさんの不貞に対する慰謝料400万円と新居購入時に妻が負担した金額の500万円であった。
相手の要求額は不貞の慰謝料として高額すぎるため,減額の交渉をした。
S.Iさんの資力では支払いが絶対に不可能な点を粘り強く説明し,そもそも不動産の価値は財産分与において考慮すべきだから慰謝料としての支払義務がないと繰り返し減額の申し入れをした。
そうしたところ,相手は500万円まで慰謝料を下げてきた。
不貞の慰謝料として500万円は高額だが,有責配偶者の場合,相手が離婚を拒否をすると極めて長期間離婚できない可能性が高い。
また,婚姻関係が継続していれば,離婚に至るまで毎月婚姻費用を支払う必要もあるため,その額を考えると,500万円支払って離婚した方が経済的な損失が少ないということも考えられた。
これからのことをS.Iさんに説明し協議した結果,離婚を最優先に考えたいというS.Iさんの希望もあり,上記金額で合意に至った。
妻に支払った金額は不貞の慰謝料としては高額であったが婚姻費用を支払わなくて済んだ上,ご依頼前の状況から400万円を減額することができ,有責配偶者であるのに約5か月で離婚が成立したことからS.Iさんの満足する結果となった。
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