弁護士の鶴岡です。

有責配偶者からの離婚請求が、かなりハードルが高いことは広く知られています。
とびら法律事務所にご相談に来られる方も、有責配偶者だと離婚が難しいことはわかった上でご相談に来られる方も多いです。
相談者の方に聞くと、他の事務所では有責配偶者だからという理由だけで、依頼を断られることもあるそうです。

ですが、有責配偶者だからといって、絶対に離婚できないのかというと、そんなことはありません。

実際、私が扱った事案でも何件も有責配偶者で離婚に至ったケースはあります。

法律上の例外要件（相当長期間の別居，未成熟子の不存在，相手が苛酷な状況に置かれないこと）を満たせば離婚できますし，
例外要件を満たさなくても，粘り強い交渉で相手を説得して離婚に至ることもあります。

特に、例えば、法律上の配偶者ではないパートナーが妊娠しているとか、子どもと一緒に海外赴任をするといった事情がある方の場合は、法律上の配偶者と離婚する必要性が高いと思います。
そういった場合は、離婚をする相手のデメリットがほとんどない条件を提示するなどして、離婚にいたることもあります。

大切なことは、最初から無理だと諦めるのではなく、不利であることを理解した上で動き出すことです。
動かないと何も変わりませんので、まずは行動してみてください。